バレエのコンクールに入賞する子には魅力がある
バレエのコンクールでは、実力だけが入賞の秘訣ではないと感じることがあります。
基礎がきちんとしているわけではないのに、なぜか入賞する子っていますよね。
これでは親として、入賞の基準に疑問を抱いてしまいます。
しかし、入賞する子にはきちんと理由があるのです。
バレエのコンクールに入賞する子、それはずばり惹きつけるオーラです。
入賞する子には共通している条件といっても過言ではありません。
コンクールで審査するのが機械であれば、忠実に技術面だけを審査すると思います。
しかし、実際に審査しているのは機械ではありません。
感情を持った人間が行うのです。
技術面だけではなく、つい目を引く会場を包み込むような強いオーラを持っている子に、審査員の心も奪われます。
オーラとは技術面のように練習で培われることではないので、簡単に説明出来ることではありませんが、目を引く雰囲気作りも練習することで入賞に一歩も二歩も近づくことが出来るはずです。
入賞する子の特徴?バレエのコンクールの審査員の好みが左右することも
バレエのコンクールの審査基準には、必ず審査すべきポイントがあります。
しかし先ほども言ったように、感情を持った人間が審査するので、審査員の感覚が分かれることも珍しくありません。
審査員も一人の人間なので、好みはそれぞれ違うことは当然なのです。
同じ子の踊りを見ても、素敵と感じる審査員もいれば、好みではないと感じる審査員もいます。
バレエのように感性が大切なコンクールに関しては、審査員の好みが大きく左右することは仕方ないことのようです。
少し不公平に感じるかもしれませんが、我が子の演技を好きと思う審査員がいるコンクールなら入賞も夢ではありませんし、好みと感じてくれる審査員がいないコンクールの場合は入賞は期待出来ないでしょう。
感性を大切にすることは決してバレエだけではなく、音楽や芸術を披露するコンクールでも同じことが言えるでしょう。
バレのコンクールに入賞する子のメンタル面
バレエのコンクールに入賞するには、技術やオーラだけではなくメンタル面も非常に大切な要素です。
スタイルや上手に見せるテクニックも大切ではありますが、そこだけに頼っていては上達に限界が来てしまいます。
一時期までは周囲よりも惹きつけるものがあったとしても、周囲が上達するにつれてその魅力は薄れるような感覚になってしまいます。
コンクールに入賞する子のメンタルは
「誰にも負けたくない」
「指摘されたことは、絶対に出来るようになりたい」
という強い気持ちがあります。
この気持ちが向上心につながるので、もちろん大切なことです。
しかし強い気持ちだけではなく、先生の指導を素直に聞くことが出来るメンタルもとても大切です。
先生の指導を素直に聞けない子は、やはり上手になりません。
コンクールでも入賞出来ません。
先生の指導を受ければ上手になれる、と先生を信頼する気持ちを持ち続け、先生を尊敬してレッスンに励んでいる、そんな子が入賞するための頭角を現す子だと思います。
変わりつつあるバレエの審査基準
バレエを学んでいる子にとって、コンクールで入賞するということは今後のバレエ人生の大きな自信につながります。
自信がないと踊りにもその気持ちが表現されてしまうので、自分に自信を持つということは不可欠です。
そんな自信をつけるためにもコンクールで入賞したいという子が多いですが、その審査基準が徐々に変わりつつあるようなのです。
以前のコンクールでは、基礎がきちんと出来ていなくても、それをカバー出来る技術があれば高評価されることがありました。
そのため、コンクールで入賞したにも関わらず、バレエ団やプロのオーディションには全く受からないというギャップが起こってしまいました。
これではコンクールで評価されても、どこにも通用しない審査となってしまいます。
なので、徐々に審査の基準が変化してきて、基礎がきちんと出来ていて、いずれプロの世界に入っても通用する技術を持っていることが大きく審査されるようになってきました。
このような部分を審査するようにしたことで、審査員による評価基準の差ということもカバー出来るようになりました。
バレエはコンクールの入賞が全てではありません
バレエのコンクールについていろいろ紹介してきましたが、コンクールに入賞することがバレエの全てではありません。
もちろん自信がついたり、入賞することで何か転機が訪れることもあります。
ただ、コンクールに入賞出来ないからといって、今後のバレエ人生が期待出来ないということではありません。
反対に入賞したとしても、プロのなれる保証があるわけでもありません。
プロとしてバレエをしている方の中には、コンクールでの入賞経験がないという方も当然います。
コンクールで入賞したことがないからといって、実力がない、バレエに向いていないと決めつけることはありません。