高校生の娘が勉強しないと悩む母親の気持ち
高校生にもなると、大人の一歩手前なのでしっかりと自分の考えを持った子がほとんどです。
でも、親からすれば、子どもはいつまでも子ども。
家でダラダラ過ごしている子どもの様子を見ていると、ついつい注意してしまったり、説教してしまうという親御さんも多いのではないでしょうか。
自分が高校生の頃と照らし合わせて、「自分が高校生の頃は親の手伝いもしていたし、勉強もしていた!それなのにこの子ときたら…」と余計に腹を立ててしまう方もいるのではないでしょうか。
子どもの立場になって考えると、中学までの義務教育は終了したということで、まだ親に育ててもらっていることは自覚していても、それ以上に高校生活で縛りがなくなり自由を感じている子は多いと思います。
その自由で楽しい時間を満喫したいあまり、高校生活の大きな目的である勉強が疎かになってしまうのです。
特に、高校生になるとバイトが出来る年齢でもあります。
バイトや遊びに熱中して、家で勉強する姿を見ていないと心配になる親御さんは多いようです。
勉強しないだけではなく、部屋も物が散乱していて汚かったり、家の手伝いもまったくしないという場合は、怒りたくなる気持ちにもなるでしょう。
日々、そのような高校生の子を持つ親の悩みは多いようです。
高校生の娘が勉強しないからといってやってはいけない事
●子どもの気持ちに寄り添うことも大切
言うことを聞かない子どもに対して、イライラを募らせる日々はストレスも溜まってしまいますよね。
前の日のお弁当箱がカバンに入れっぱなしで、朝になって何事もなかったかのように出されたり、洗濯物も出し忘れていると、文句の一言も言いたくなります。
普段の生活で必要なことは注意して正しい方法を子どもに分からせることは大切ですが、勉強となると、少し話が変わってきます。
勉強をまったくしない高校生の子に対し、「勉強しなさい!」と注意したり、怒ってみても、ほとんどの場合は無意味に終わってしまいます。
高校生にもなれば、自分の意志がしっかりしてあるため親に言われて「はい。分かりました」と素直に受け取る子は少ないでしょう。
そもそも、そんなに素直な子なら勉強もしっかりしているはずですよね。
親が叱ることで、逆に子どもが反発する気持ちが強くなってしまうこともあるのです。
高校に通う子どもが一日の大半を過ごす高校での生活は、私たち大人にとっての社会のような存在です。
そこでは、大人の社会と同じように毎日色々な出来事や人間との関わりがあり、高校生にもなると、より人間関係が濃密になるため、様々な悩みを持つ子がたくさんいます。
勉強しない理由には、単純にやる気がないという場合もあるでしょうが、そのような悩みに心を支配されて進まないということもあるので、親が勝手に「勉強しない=怠け者」と決めつけて子供に叱ることで、子どもが余計に心を閉ざしてしまうことも。
なぜ勉強しないのかという根本的な理由を親が寄り添って子どもに聞いてみることが先決です。
勉強しない高校生の娘に色々な体験をさせてみる
●実社会に触れさせてみる
親世代が高校生だった頃との大きな違いは”情報”です。
今や、高校生でスマホを持つことは普通で、スマホがあれば友達とも簡単に連絡が取れたり、情報を知ることが当たり前に出来ますよね。
ただ、この便利なスマホに熱中しすぎるあまり、スマホ依存症になる子も多いようです。
一時もスマホを手から離さず、スマホが気になって勉強に集中しないという子も多いのではないでしょうか。
勉強をちゃんとしてほしいという理由から、親がスマホを取り上げるという強行策をしても子どもからの反発を買うだけで根本的な解決とはなりません。
無理やり勉強をさせたところで、期待の出来る結果になることは少ないでしょう。
親が期待するのは、子どもが自ら勉強をしてくれることですよね。
そうなるためには、スマホを取り上げるのではなく、スマホより楽しい世界があるというのを知ってもらうことがベストです。
いずれ高校や大学を卒業したら、社会に出て独り立ちする子どもに、”社会”を経験させるということはおすすめです。
インターンシップに参加させたり、アルバイトをすることで、自分の中に眠っていた興味が目を覚まし、自分の夢や希望職種が見つかることが多いです。
スマホを見てばかりいても情報は入ってくるでしょうが、実体験に勝る経験はありません。
様々な経験を通して、人間力を磨き、ひと回り成長することも出来るでしょう。
高校生が勉強しない理由とはなんでしょう
●勉強の先にあるゴールが見えない=やる気が起きない
高校生の子どもが試験前なのに一向に勉強する気配がないと、親としてはさすがに心配になりますよね。
高校生にもなると、中学生の時より当然勉強の内容も難しくなり、応用力が求められます。
課題が出されることもあるので、日々目の前の課題をこなすだけで精一杯という子も少なくありません。
苦手科目がはっきりしてくると、勉強の進み方に乗り遅れてしまい、自分でも”何が”わからないのかが分からなくなってしまい、どのように勉強を進めたらよいのかが判断できないこともあるでしょう。
私も経験がありますが、漠然と課題をこなしながら「こんなに勉強して、大人になって役立つのか」などと思ったことがあります。
今、冷静に考えてみると、難しい勉強に苦戦する自分に対する言い訳なのですが、このように考えて勉強している子は少なくないと予想できます。
そして、今の時代は勉強の息抜きと言いながら勉強の最大の邪魔になるスマホやテレビなどがあります。
ちょっと休憩…と言いながら、結局長い時間スマホに熱中してしまうと勉強が手に付かなくなります。
このような理由から、勉強が手に付かない子や勉強をしない子は多いのです。
勉強しないことを叱ってしまった場合は
●親なのだから叱ることは当然ある。叱り方のポイントとは
高校生にもなれば、もう大人扱いしても良い年齢でもあります。
高校生では、親の言う通りではなく、自分で考え、判断し、行動してくれる子どもであってほしいというのは、高校生の子を持つ親の願いですよね。
でも、いつまでもダラダラしてしてスマホやテレビに熱中している姿を見せられては、思わず感情的に叱ってしまうということもあるかもしれません。
高校生の子どもは、自立するという年齢に差し掛かる時期にいるものの、まだ完全に大人ではないため、時には叱るなどして子どもに言い聞かせることは必要です。
そのため、叱ることが良くないということではありませんが、叱る時には注意が必要です。
まず、要点を整理して叱るということです。
女性の場合、感情的になると、過去のことなども持ち出して「あの時もこうだった!」などと一緒に叱るということもありますが、これは子どもにしてみると苦痛です。
また、「○○くんはこの前のテストで優秀だったみたいよ」など人と比べる叱り方も、子どものやる気をさらに損ねることになります。
あくまでも親の自分からの視点で、子どもに伝えたいことに内容を要約することがポイントです。