この記事の目次
プラ板で作るキーホルダー、色鉛筆で着色する場合
最近、プラ板を使ってキーホルダーなどの小物を作るのが人気ですね。プラ板に絵を描いたり色を塗るには油性ペンしが使えないと思っている方が多いと思われますが、実はちょっとした下処理をすることにより、色鉛筆やクーピーでも絵をかけるようになるのです。色鉛筆を使うと、淡い色やふんわりとした絵を描くことができて、水彩画のような仕上がりになります。油性ペンとはちがい、色鉛筆だと色を重ねて塗ったり細かい色変えができるので、作品の幅が大きく広がります。
また、油性ペンで縁取りした中を色鉛筆で塗ったりと、混合して使用することもできます。
これまでとは全く違った雰囲気の作品を作ることができますので、是非とも色鉛筆を使ったプラ板キーホルダー作りにチャレンジしてみて下さい。
色鉛筆で作るプラ板キーホルダー、プラバンの下処理
プラ板は表面がつるつるとしているので、そのままでは色鉛筆を塗ることができません。紙やすりで表面をこすって下処理して、色鉛筆で描けるように表面をざらざらにします。色鉛筆を使ってプラ板キーホルダーを作成するのに必要な道具と作り方をご紹介していきます。
【用意するもの】
・ プラ板
・ キーホルダーにする金具
・ 紙やすり(200~400番程度)
・ アルミホイルまたはクッキングペーパー
・ ハサミ、カッター
・ 穴あけパンチ
・ 色鉛筆
・ マニキュア(コーティング用にはクリアタイプ。好みによりラメ入りも良いですよ。)
【作り方】
1 プラ板の表面に紙やすりをかけて、プラパンの表面をざらざらにします。円を描くようにして全体が白っぽく曇るまでかけます。粉をほろいます。粉は静電気で取れづらいので、水洗いして乾かすとよいでしょう。
プラ板には、片面がつるっとしていて、片面がざらざらしたフロストタイプのプラ板もあります。フロストタイプのプラ板を使用する場合は、ざらざらの面に描けるので、1の工程が不要となります。
色鉛筆でプラ板にイラストを書いてキーホルダー用の穴も忘れずに
続いて、プラ板に色鉛筆で絵を描いて切り取り、穴を開ける手順をご紹介します。
2 1で下処理したプラ板のざらざらの面に、色鉛筆で絵を描きます。いきなり書くことが不安な方は、紙に下書きを書いてからプラ板をのせてなぞると失敗が少なくなります。色鉛筆の粉がでるので、絵が仕上がったら粉をほろいます。色鉛筆で塗った部分をティッシュなどでこすって色をぼかすと、色の微妙な色の濃淡が調整できて独特の美しさが表現できます。また、プラ板を焼くと縮むので色が濃くなります。イメージしているよりも薄く塗っておくとよいでしょう。
大きさに関しては、プラ板は焼くと4分の1程度に縮むので、絵は大きめに描きましょう。
3 2で仕上がった絵を、好みの形に切り取ります。細かい部分はカッターを使います。4 3で切り取ったプラ板に、キーホルダーで吊るすための穴を、穴あけパンチで開けます。
プラ板をオーブンで焼く
さあ、いよいよ焼きましょう!
5 アルミかクッキングシートをオーブンの天板に敷きます。この時、アルミホイルを使う場合は、事前にアルミホイルをくしゃくしゃにしてしわをつけてから敷くと、焼いたプラ板が張り付かずに取りやすくなります。
6 オーブンを温めておき、5の上に間隔を開けて並べます。
7 1~2分間ほど焼きます。焼いてプラ板が縮み始めると、最初は波打ってふにゃふにゃになりますが、その後にまた平らになります。平らになって5秒程度してから取り出します。取り出す時は、非常に熱いので火傷に気をつけましょう。天板ごとオーブンから出して、敷いてあるアルミホイルやクッキングシートの両端を持って天板から下ろしてから取ると、より安全にプラ板を取り出すことができます。
プラ板を真っ直ぐに作るためのコツ
8 取り出したプラ板は、熱いうちに平らな場所に置いて、平らなもので押さえて平らにします。取り出したばかりのプラ板は熱いので、変質しやすい素材の机などに直接置くのは避けましょう。カッター板や、図鑑などの厚い本に挟むのもよいでしょう。
プラ板が曲がったまま冷えてしまうと平らにできなくなるので、プラ板が熱いうちに速やかに作業するようにしましょう。
9 プラ板が完全に冷えたら、表面にマニキュアを塗ってコーティングします。絵の色合いをそのままにしたい場合はクリアタイプのもを。華やかにしたい場合はラメ入りのマニキュアを使うとキラキラさせることができます。マニキュアを塗ることで、表面を保護してプラ板を強化できますし、ツルツルの美しい仕上がりになります。
10 プラ板の穴にキーホルダーの金具を取り付けて完成です!
プラ板作りで失敗しないために大切なポイントを確認してみましょう。
・ プラ板は焼くと4分の1くらいに縮むので、縮みを想定して絵を大きめに描きましょう。
・ 焼く時にアルミホイルを使用する場合は、プラ板がくっついてしまわないように、事前にくしゃくしゃにしてしわをつけてから使用する。
・ 焼いたプラ板は、速やかに取り出して押さえて平らにする。
プラ板へのコーティングはマニキュアのほかに、レジンを使用するのも良いでしょう。レジンとは樹脂のことで、マニキュアよりも立体感を出すことができ、コーティングに厚みが出る分より美しい仕上がりになり、丈夫にもなります。レジンには種類があり、UVレジンは取り扱いも簡単なので、興味のある方は試してみて下さい。