バレエの柔軟。子供に柔軟の必要性を認識させ取り組ませるには

バレエで必要不可欠な柔軟性。その意味を子供と一緒に理解する

バレエを習っている子供は、みんな高い柔軟性があるイメージですよね。
しかし、全員が最初から柔軟性のある体をしているわけではありません。
柔軟やストレッチに取り組み、徐々に柔軟性を身につけているのです。

そもそも、なぜバレエにはそこまで柔軟性が必要なのでしょう。
柔軟性がないと、バレエに取り組むことは無理なのでしょうか。

結論からすると、バレエに柔軟性は不可欠です。
バレエは技術やテクニックも必要ですが、豊かな表現力も求められます。

柔軟性がないと、体の可動域が狭く、体を大きく使って表現することは出来ません。
なんとなく面白みのない演技になってしまいます。

その点柔軟性が身についていると、可動域の大きな豊かな表現力を発揮することが出来、美しい演技を見せることが出来ます。

そして、柔軟性が身についていると怪我を防ぐことにも繋がります。

バレエは高度な技術を必要とするので、その分怪我をする可能性も高くなります。
柔軟性があることによって怪我を防ぐことが出来るなら、子供の身を守ることにもなるのです。

健康にバレエに取り組むためにも、柔軟性は不可欠です。

バレエポジションを表現するためには筋肉や股関節の柔軟性が必要不可欠

バレエをする上で柔軟性を高めることは、表現力や怪我の予防以外にもいろいろなメリットがあります。
子供と一緒にお母さんも行うと、嬉しい効果が実感出来ます。

しなやかで美しい姿勢を保つことが出来るので、スタイルが良く見えたり老いにくい体を作ることが出来ます。
女の子にとって美というのは永遠の憧れなので、子供もお母さんも手に入れることが出来ると嬉しいですね。

そして柔軟やストレッチをすると、普段の生活では使われない筋肉や関節に刺激を与えることになるので、体全体のバランスを整えたり、血行促進、凝りの解消が期待出来ます。

また適度な運動になるので、眠りの質も高めてくれます。

バレエに直接役立ってくれるだけではなく、生活の様々なシーンでもメリットを感じることが出来ます。

そんなメリットを与えてくれる、簡単なストレッチをいくつか紹介していきます。

1.あぐらをかくように床に座り、前足をしっかりと左右10回ずつひねります。
2.膝下が真っ直ぐの状態をキープしたまま、足首を10回ずつ曲げ伸ばしします。
3.足首と足先を手で支え、グッと手前に引き寄せ15秒程度キープします。

1.床に足を伸ばして座ります。
2.足首を手前に引き寄せるようにします。
3.次に足首を向こう側に向けるように力を入れます。
4.さらに足の指先を外側に向けるようにして、同じ動作を行います。

1.足を伸ばして座ります。
2.両手を真っ直ぐ上に伸ばし、背筋も伸ばします。
3.腰を起点にして徐々に体を前に倒していきます。
このとき、足を曲げないように注意しましょう。

動的ストレッチと静的ストレッチについて

バレエにとって柔軟性を身につけることが大切だということがわかりました。
柔軟性はすぐに身につけられるものではないので、日々の積み重ねの練習やストレッチが必要です。
毎日継続して行うと効果が実感出来ることはもちろんですが、効果を持続させる効果もあるので頑張って続けていきましょう。

ストレッチの中には動的ストレッチと静的ストレッチの二種類があります。
同じストレッチであっても、二つはそれぞれ違った効果や特徴を持っているので、上手に使い分けてより効果的なストレッチを行いましょう。

●動的ストレッチ

・体を大きく動かす
・体を動かすことで、体を温めてほぐしてくれる
・体をほぐすことで、怪我などを軽減してくれる

●静的ストレッチ

・体に動きを持たせない(静止している状態)
・運動後のクールダウン
・体の可動域を広げてくれる

バレエで大切な柔軟。子供が嫌がる時には

バレエには必要不可欠であり、いろいろなメリットがある柔軟ですが、やはり痛みを感じることもあるので子供は積極的に取り組もうとはしないでしょう。

親としては無理矢理でも柔軟を行って、体を柔らかくしたいと思うかもしれませんが、無理な柔軟は逆効果です。

筋肉や関節を痛めてしまい、短くても一週間程度は痛みを感じることがあり、長引くと何年もふとしたときに違和感を感じることがあるようです。
これではバレエどころか、日常生活にも支障をきたすことになります。

怪我を予防するための柔軟で怪我をしては、何の意味もありません。

今子供が出来る柔軟の少し上を目指す、ということを意識するといいでしょう。
簡単に出来る柔軟を続けていても可動域は広がりませんが、無理矢理な柔軟は怪我を引き起こします。

毎日今より少し可動域を広げる、という柔軟を行っていくうちに、日々の積み重ねで徐々に目に見えて可動域が広がっていきます。

何事の一気には出来ないので、少しずつ昨日よりも柔らかくということを目標にしてみましょう。

バレエといえば開脚。子供と一緒に楽しく柔軟をしながら180度開脚を目指しましょう

バレエの柔軟といえば、180度に広がる開脚ではないでしょうか。
簡単に出来ることではないからこそ、出来る子供は尊敬します。

180度の開脚も、今は出来なくても柔軟に取り組むうちに徐々に出来るようになります。
入浴後のように、体が温まっているタイミングで子供と一緒になって取り組んでみましょう。
きっとお母さんと一緒の柔軟なら、子供も喜んで行ってくれるはずです。

1.体の力を抜いて仰向けになります。
2.腰をゆらゆら揺するようにして、骨盤を揺らします。
3.両膝を立て、左右順番に足を倒します。
4.片膝を床に倒し、もう片膝を立てます。
 立てている足の裏で床を押すように力を入れます。
5.反対の足でも同じように行います。
6.床に座る姿勢になり、片膝ずつ両手で挟むようにして上体を反ったり緩めたり動きます。
7.あぐらをかいて膝を揺らし、股関節をリラックスさせます。
8.上体をゆっくり膝に近付けるように倒し、最後に開脚をして股関節を解放して下さい。