子供の名前を決める時は由来が良い漢字にしたい

名前の由来を決める時、男の子にオススメの漢字はこれです

男の子に込める親の願いはどのようなものでしょうか。

格好良い男の子になって欲しい、たくましい男の子に育って欲しい、周りを率いるリーダーになって欲しい…。

ここでは、男の子の名前に使うのにオススメな漢字をいくつか紹介します。
漢字の成り立ちや由来についても紹介しますので、名前選びの時の参考にしてみて下さい。女の子の漢字については、次で紹介していきます。

【男の子にオススメの漢字】

●航(こう・わたる)
乗り物の「舟」と、高く上がる、極める、頭を上げてすっくと立つという意味の「亢」から成り立つ漢字です。
広い海や空、世界を渡りゆくような壮大さを連想させるため男の子の名前に使うのにふさわしい漢字の一つです。
「スケールの大きな、器が大きくて強い人になってほしい」
「壁にぶつかっても、乗り越えて進んで欲しい」
「しなやかに、人生を歩んで欲しい」
などといった思いを込める時に、使われます。

●矢(や・し)
獲物を狩る時に使われた弓矢の矢の形を表した漢字です。
神様に誓いをたてる時に、矢を折って誓いの証としたことから、「誓う」という神聖な意味も込められています。
真っ直ぐに目標に向かって飛んでいく、ぶれない様子を示している漢字ですね。
「真っ直ぐとした意志をもって突き進む子に育って欲しい」
「どんなことにも動じない強い心を持って欲しい」
「きびきびと、時には臨機応変に対応できる人になって欲しい」
などといった願いを込めるとよいでしょう。

●修(しゅう・おさめる)
心身を清めいている姿の漢字と、流れる髪の毛の様子を表した2つの文字が1つになって「修」という漢字になります。美しく整えられた様子、正しい、学び、直す、など、多くの意味をもつ漢字ですが、その意味がどれも、正しい方向に向かっている様子を表すことから、「おさめる」という読みをするようになりました。
「ひたむきに努力が出来る子になって欲しい」
「反省、改善を繰り返し、常に発展をしていって欲しい」
「向上心をもって前進できる子に育って欲しい」
などといった思いを込めるのに良い漢字です。

この他にも、男の子にオススメの漢字は沢山あります。
どのような思いを我が子に込めるのか、話し合ってぴったりの漢字を見つけてください。

名前の由来を決める時、女の子に使うとオススメの漢字はこれです

次に、女の子に使うのにオススメの漢字を紹介します。
男の子とは異なり、優しいイメージや、物腰の柔らかさ、周囲との協調などを求める方が多いのではないでしょうか。
こちらも、沢山の中から特にオススメの3つの漢字を紹介しますので、参考にしていただければと思います。

【女の子にオススメの漢字】
●怜(れい・れん)
部首である「りっしんべん」は、心や気持ちを表しますが、そこに「令」という澄んでいることを意味する漢字を組み合わせることで、「心が澄んでいる」という意味を持つようになりました。その他にも、「賢い」「感覚が鋭い」「いつくしむ」などの意味が込められており、愛情深さや知的な様子を表すこともあります。
「困った人に手を差し伸べられる人になってほしい」
「心が澄んだ、優しい子に育って欲しい」
「落ち着いた振る舞いと、正しい知識を持った子に育って欲しい」
といった願いを込めるのにふさわしい漢字です。

●唯(ゆい・い)
唯は、「唯一」ともいわれるように、他にはないこと、唯一無二であることを示します。口と小鳥を表す文字から成り立つ「唯」には、すぐに返事をする、1つを追求するという意味もありますよ。
「かけがえのない存在であって欲しい」
「色々なもののなかから1つを選び、とことん突き詰めて欲しい」
「正しい選択ができる、芯の強さを持って欲しい」
などといった思いを込める時に使いましょう。

●彩(さい・いろどる)
読みどおり、彩りの意味を表す漢字です。色の輝きやツヤ、模様などを表す彩りですので、「輝く」「美しい」「明るい」「前向き」などの意味があります。
色彩、水彩画など、いろいろな言葉で使われている漢字ですよね。
「色彩豊かな、芸術センスを持った子に育って欲しい」
「彩りのある、華やかな人生を送ってほしい」
「主体的で、明るい子に育って欲しい」
といったポジティブな思いを込めましょう。

男の子、女の子ともに3つの漢字のみの紹介になってしまいましたが、漢字には1文字1文字に必ず意味があります。
子供に込める思いは人それぞれですので、由来から漢字を検索してみるのも面白いかもしれませんね。

男の子の名前を決める時、こんな由来の漢字は避けたほうが良いかも

名前を決める時には、避けたことが良い漢字があることも知っておきましょう。
実際の名前でも良く使われている漢字も中にはあるかと思います。
きちんとした由来があって名付けても、その漢字の意味の中には縁起の悪いものや、名前にふさわしくない意味を持つものもありますよ。

●命の終わりを意味する漢字
「亜」「了」「久」「眞」「七」などは、命の終わりに結びつくような漢字には見えませんが、そのような意味を持つものばかりです。
貴族の墓を指す「亜」や、病気、障害などの意味がある「久」、切腹時の様子を表す「七」など、縁起が良くない漢字になってしまいますので、注意しましょう。

●やる気のない子になりやすい漢字
「宇宙」に使われる「宇」は無限の空間を意味し、「宙」は永く続く時間のことを指します。一見、可能性が無限大という意味でも捉えられそうですが、無気力などの意味の方が強いです。
「窪」「広」「空」「明」なども、空洞や空間の広さを指す漢字になりますので、安易に使わない方が良いでしょう。

●乱暴な子になりやすい漢字
武器や戦闘に使われる漢字の中には、「強さ」の象徴ではなく、「乱暴」「凶暴」を表す漢字もあります。
「刀」「銃」「剣」「闘」「争」「兵」「軍」「射」などの漢字がこれにあたります。

女の子の名前を決める時、こんな由来の漢字は避けたほうが良いかも

女の子に使う漢字の中にも、あまりふさわしくない由来のものがあります。

●変化の激しい人生になる漢字
花や植物は、開花の時期が決まっていたり、いずれ枯れてしまうことから、人生に浮き沈みが多いことを意味します。
「花」「桃」「葉」「菜」「桜」「樹」「榎」などは、女の子の名前によく使われる漢字ですが、使う時には、その意味も良く知ってから使う事をオススメします。

また、十二支や動物に使われる漢字も、動物の生命の短さから、同じような意味を持ちます。
「雛」「鶴」「蝶」などの漢字に気をつけましょう。

●健康運が下がる漢字
水に関する漢字は、健康運と直結すると考えられており、名前に使うと健康運が下がるとされています。
「波」「滞」「淀」などがあげられます。

●わがままな子になりやすい漢字
貴族や王族に関わる漢字は、わがままで強すぎる自己主張を持った子になりやすいと言われています。
「后」「妃」「皇」「王」「貴」「帝」などです。

名前は親にとっても子供にとっても大切なものです

これから生まれてくる子供の名前を考えるのは、楽しいことでもありますが、今後の子供の一生を決める重大なことでもあります。
何となく決めるのではなく、自分たちの愛情を最大限に子供に伝えられる名前を付けることで、名付けた親も、名付けられた子供も、幸せな人生を歩むことができるはずです。

最後に、名付けのポイントを紹介しますので、参考にしてください。

1 子供に込める思い、願いを表す漢字を探そう
2 生まれてくる季節、両親の思い出の季節から漢字を連想してみよう
3 画数をたしかめよう
4 好きな名前の響きを考えよう

悩むのは当たり前です。
沢山の候補を出し合って、夫婦で納得のいく名前を見つけられると良いですね。