中学と高校の偏差値が違う理由について詳しく説明します

中高一貫校における中学と高校の偏差値の違いについて

中学、高校となると、自分の成績も気になるし、「この偏差値で自分が志望している学校に行けるのだろうか」と不安を抱えている生徒さんもいます。

中学と高校で学校が変わる人もいれば、中高一貫校で習う生徒さんもいます。特に中高一貫校に通う生徒さんは、中学と高校の偏差値がどうして違うのか、疑問に思いますよね?
●中学受験は全体の約20%しか受験していない

中高一貫校で、どうして中学の方が偏差値が高いかというと、中学受験では、全体の20%位しか受験していないのに対して、高校受験は全員が受験をしています。対象者に違いが出てくるので、そこで偏差値にも違いが出てくるというのが、中学と高校の偏差値の違いに出て来ている様です。

高校受験では、勉強が不得意な人も受験しているので、偏差値が中学に比べて下がる、だから中学受験の偏差値の方が上、高校受験の方が下、大まかではありますが、大体15位の差が偏差値でも出てくるようです。

偏差値の定義について正しく理解しましょう

中学と高校の偏差値の差が気になっているあなた。そもそも、「偏差値」とはなんなのか、あなたは偏差値の定義をきちんと知っていますか?

それ程、難しくないので、ここで簡単に説明して行きたいと思います。

●偏差値は平均とどれだけ点数の差があるのかを示している

例えばですが、平均が30点の時、あなたが満点を取ったとします。そうすると、あなたの偏差値はかなり高いです。というのも、平均が30であなたの点よりかなりの差があるからです。

でも、反対に、平均が75点だとします。結構高い平均ですよね?そんな時にあなたが100点を取ったとしても、平均との差がそれ程ある訳ではありません。その為、偏差値もそれ程ありません。

偏差値は平均がどの位であり、あなたの点数とどれだけの差があるかを示します。皆が良く出来ている時に高得点をとってもそれ程高くありません。全体的に低い時の高得点には価値があり、平均も高くなります。

中学と高校だけではなく、高校と大学の偏差値も違います

偏差値ですが、中学と高校の差だけではなく、大学との差もあるんです。まだ大学の事なんて頭の中に無いなんて思っているかもしれませんが、今の内に知っておけば、対策が早い内から取ることが出来ますよ。

正直、大学受験の方が難易度は高くなります。その理由ですが、高校受験となると、大体はその土地に住んでいる方が受験するので、受験する対象者も限定されていきます。

ところが、大学受験となると、全国、下手をしたら、日本語が出来る外国人だって受験をする可能性もあります。そうすると、対象者の幅が広いので、その分、難易度も高くなります。

志望者の数が多い分だけ、入れる人も更に優秀な人が大学に入学して行く。その為、有名な大学、難易度の高い大学では、より偏差値の高い学生さんが受験に合格し、入学することになります。

大学では更に差が付くんですね。

中学も高校も偏差値だけでは判断できません

偏差値が高いと「優秀なんだな」という印象はついてしまうと思います。でも、中学校でも、高校でも、特別選抜クラスなどを設ける事により、急に偏差値が上がる事があります。

全体的に見ると、その学校の偏差値はそれ程でも無いけれど、その学校が特別選抜クラスなど、その学年でも優秀な人を選抜して、教育していく形を取れば、そのクラスの成績は一気に上がって来ることもあります。

確かにそのクラスだけを見ると、難易度の高い大学にも合格していると思います。ですが、全体を見るとそうでもない。ですから、その中学や高校が本当の意味で偏差値が高いのか、全体的に見ると、どの位の成績なのか、判断する側は一点だけに集中するのではなく、全体的な物を見て判断する必要があると思います。

高校も学ぶだけではなく、部活など学業以外でも楽しめる要素が詰まっています。偏差値だけに囚われる必要も無く、自分がのびのびと成長出来る環境を選ぶことも大切かと思います。

偏差値を上げることは難しいことではありません

これを読んでいる学生さんの中で、中々偏差値が上がらない事で悩んでいらっしゃる方もいると思います。

親の目もあるし、どうしたら偏差値が上がるのか、コツがあるのなら、知りたいと思っていませんか?

●偏差値を20位上げるのはそれ程難しくない

え?そんなに上がるの?と思われるかもしれませんが、実際、その位の数字だったら上がってきます。

具体的にどうやったら上がって行くのかというと、基礎を固める意味でも、同じ作業をコツコツとこなして行くことだと思います。

基礎なしに応用編は解けません。その為、同じ作業を何度もして、基礎を固める事、後は、問題を自分で考えることです。特に数学や英語ですが、パターンがあり、それをやるこなすことが出来れば、一気に点数は伸びて来ると思います。方法としては、解説などが詳細な問題集を徹底的にこなしていくことです。

問題を自分で解けるようになったら、問題を解く力がついてきます。その力が身につけば、自ずと偏差値も上がってきます。

問題を自分で考える。同じ作業を何度も繰り返す。これで、偏差値は上がって行きます。

中学と高校でどうして偏差値が違って来るのか、また大学だと更に偏差値が変わって来る理由を上記の記事で見てきました。納得しましたか?偏差値を上げるのはそれ程難しい作業ではないと知って、安心している学生さんもいると思います。ただ、根本勉強なしで偏差値は上がって来ません。ですので、まずは自分で机に向かって勉強をして行くこと、問題を解いて行くことに集中して行って下さい。勉強は理解が出来れば面白い分野だと思います。あなたの実力がついて来ますように。